あの日の殴り書き
あの日の殴り書き
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起こること、言われること、
それを受け入れられない。
そんな自分がまた受け入れられない。
浴び続ける否定を今日の試合で跳ね返したかった。
試合開始1分、俺のワンプレー目のミスで失点。
立て続けに失点。
前半途中で代えられた。
こんなキーパーみたことがない。
それが自分ということが受け入れられない。
それを皆んなが見てる。
4年間の大学サッカーと17年間の選手生活、
その集大成とも言うべきこの時期に。
69人の部員の中の立場に在りながら。
いや立場の問題ではない、
チームとして、部員として、人として、
「どうあるべきか」を一番語ってきた自分が、
その姿からはすごく遠いところにいる。
散々と偉そうなことを言ってきた。
でも、それを弁解するつもりはない。
カタチにできなかった自分のせい。
結果が伴わないからそれを恐れて黙るのか。
言葉に行動と結果が伴うまでやるか。
ずっと黙ってた。
カタチにできないことへの罪悪を消したくて。
でも消えなかった。
自分の都合の悪い部分をカットするのようなことに罪悪感は日に日に強まった。
試合は終わってみれば9-6。
朝を部屋を出て、ただ試合を壊して、帰ってきた。
綺麗なままのユニフォームを洗濯機に突っ込んだ。
このタイミングで書き始めた。
時間が経てば経つほど何も言えなくなっていった。
実際ピッチでも声が出ない。
チームへの連絡や指示も通らない。
それもまた受け入れられない。
もう、これが今のありのまま。
ただの殴り書き。
誰とも顔も合わせたくない。
今日の自分。
この弱さ、挫折、未熟さ、孤独も、
そしてそれを支えてくれた人がいたことも、
またいつか思い出したい。
日に日にものが減って
ダンボールの箱が積み上がっていく部屋。
終わり は確実に近づいてる。
大学サッカー。学生。新潟での生活。
何ができるか。
何を変えられるのか。
2019.09.28